岡山 旭川東岸の桜並木植え替え可能に
西川緑道公園 散歩道 桜(さくら サクラ)
国土交通省中国地方整備局が1日に公表した2016年度の事業予定で、岡山市・後楽園近くの旭川東岸の桜並木を植え替えられるようにするため、120メートル区間の堤防を改修する費用5200万円が盛り込まれた。堤防の構造上、植え替えは困難とされていたが、同省岡山河川事務所が調査した結果、補強すれば可能と判断した。
15年度までに改修した区間を含め、1・18キロに及ぶ桜並木(139本)は全て植え替えが可能になる。同事務所によると、改修後は岡山市が管理し、傷んだ木の保全や撤去、植栽などに当たる予定という。
16年度に改修するのは桜並木北側の一部。背後の土地が低く、植樹した場合は根の張り方によって堤防の強度が落ちるため、洪水時のリスクが高いとされていた。堤頂部を約1・5メートル拡幅し、外側の斜面を盛り土などで補強する。
同区間を含む北側460メートルは「検討区間」とされていたが、補強によって河川区域内植樹基準の特例を適用できる見通し。残る340メートル区間は過去に補強されており、桜の植え替えに堤防の改修は不要であることも調査で分かった。
桜並木の管理計画などを盛り込んだ岡山市の「旭川かわまちづくり計画」(13-17年度)に基づく事業。南側の720メートル区間は14、15年度で護岸整備を終えている。