岡山  後楽園に15年ぶり80万人入園
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岡山市の後楽園の2015年度の入園者数が28日、80万人を突破し、節目の入園者に記念品が贈られた。80万人を超えたのは、築庭300年に当たる2000年度以来15年ぶり。
 80万人目は、母親、長男と観光で初めて訪れた大阪府箕面市の中尾陽子さん(49)。伊原木隆太知事から園内で栽培したもち米のおかきや梅ジャムなどの特産品を贈られ、「とても驚いたがうれしい。後楽園は全国的に有名な庭園なので景色を楽しみます」と喜んでいた。
 2月末時点での15年度の入園者数は73万915人で前年度比16・0%増。岡山県後楽園事務所は、外国人(8万8510人)が前年比31・8%と大幅に伸びたことに加え、ゴールデンウイークなどの大型連休が好天に恵まれたことが影響したとみている。
 野崎正志所長は「隣接する岡山城との相乗効果などで16年度もさらに入園者を増やしたい」としている。
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後楽園 15年ぶり80万人

 ◇今年度 外国人増城と連携奏功
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 ◇さらに上積み GWに3D映写催し

 岡山後楽園(岡山市北区)の2015年度の入園者数が28日、築庭300年の00年度以来、15年ぶりに80万人を突破した。外国人観光客の増加に加え、岡山城との連携イベントが奏功。4月1日には大型誘客企画「晴れの国おかやまデスティネーションキャンペーン(DC)」も始まり、県は100万人の大台回復に向け、さらに弾みを付けたい考えだ。(福田友紀子、安田弘司)

 同園の入園者数は、山陽新幹線の新大阪―岡山間が開通した1972年度に、最多の209万人を記録。レジャーの多様化などの影響を受けながらも、93年度までは100万人台を維持していた。ところが、阪神大震災や不況などで下降線をたどり、2004年度は62万9000人にまで落ち込んだ。

 そこで県は、16年度までの県政総合指針で、年間75万人を目標に設定し、14年1月には、岡山城を管理・運営する岡山市と協議会を設立。夜間のライトアップや共通入場券の発売といった連携を実現し、県内の学生を対象に無料見学を試み、外国人観光客向けに公衆無線LANサービスの拡充にも着手した。

 こうした取り組みが実を結び、14年度は5年ぶりに70万人台を回復。15年度は2月末時点で前年度比16%増の73万915人に達し、外国人観光客は32%増の8万8510人まで伸びた。

 晴れの国おかやまDCに向け、既にホームページを刷新。4月からは、高校生以下の入園を無料とする新たな試みをスタートさせ、入園者数の上積みを目指すという。

 80万人目の入園者は大阪府箕面市、主婦中尾陽子さん(49)で、伊原木知事から園内産の梅ジャムや紅茶などの記念品を受け取った。4月から岡山市内の大学に進む長男、航大さん(19)の引っ越しで訪れたと言い、「いつか来たいと思っていたけれど、80万人目になるなんて」と喜んだ。

 野崎正志・後楽園事務所長は「外国人観光客の増加に後押しされたこと、9月のシルバーウィークや年末年始に好天に恵まれ、入園者が途絶えなかったことなどが要因では。16年度はさらに魅力を発信し、上回りたい」と意気込む。

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 岡山後楽園では4月2日まで、「春の和のおもてなし」と題したイベントを岡山城と同時開催。和楽器の演奏会や手作りのひな人形の展示などが行われている。4月29日~5月31日には「春の幻想庭園」を初めて開催。開園時間を延長し、築庭から現在までの姿や能の舞を、園内の建物に映し出す3Dプロジェクションマッピングなどを予定している。問い合わせは同園(086・272・1148)。


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参考

イオンモール 岡山 周辺 後楽園に15年ぶり80万人入園

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岡山<岡山後楽園>入園者80万人突破 今年度、15年ぶり

岡山後楽園(北区)の2015年度の入園者数が28日、80万人を突破し、80万人目の入園者に記念品が贈られた。年間で80万人を超えるのは、築庭300年の記念の年だった2000年度以来、15年ぶりという。

 80万人目は、大阪府箕面市から家族と訪れた主婦、中尾陽子さん(49)。記念として、伊原木隆太知事から県産の食品などが贈られた。中尾さんは「驚いたが、光栄に思う。有名な庭のきれいな景色を楽しみたい」と笑顔で話した。

 今年度の入園者数は、2月末時点の比較で前年度から16%増え、特に東アジアを中心とした外国からの観光客数の伸びが目立つ。海外のガイドブックで紹介されたことなどが要因といい、県後楽園事務所の野崎正志所長は「来年度はさらに多くの入園者を呼び込みたい」と話した。


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