岡山のサクラ 樹齢千年、真庭の醍醐桜が満開
iokayama daigo さくら
岡山のサクラ 樹齢千年、真庭の醍醐桜が満開
樹齢千年とされる真庭市別所の岡山県天然記念物「醍醐桜」が満開を迎えた。淡いピンクに染まった巨樹は青空に優雅に映え、訪れる人たちを魅了している。
 樹種はアズマヒガン。樹高約18メートル、目通り周囲約7メートルで、枝張りは四方へ約20メートルに及ぶ。鎌倉末期、後醍醐天皇が隠岐に流される際に立ち寄り、称賛したと伝わる。市落合振興局によると、平年(3日)より早い1日に開花。ここ数日の陽気で一気に咲きそろった。10日ごろまで見頃が続く。
 観光客らは、標高約500メートルを彩る1本桜を目当てに早朝から続々と訪問。夫婦で来た女性(69)=高松市=は「大きく張った枝や美しい花から生命力を感じる。元気を分けてもらっているよう」と話した。
 日没から午後9時ごろまでライトアップされる。花の状況は開花情報テレホンサービス(0867 52 1503)。
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岡山 真庭の「醍醐桜」が満開

岡山県指定天然記念物で樹齢千年以上という一本桜「醍醐桜」(真庭市別所)が満開となり、多くの来訪者でにぎわっている。見頃は10日ごろまでで、ライトアップも行われている。

 醍醐桜は後醍醐天皇が立ち寄り、称賛したことにちなみ命名されたと伝わる。標高約500メートルの高台にそびえ、高さ18メートル、幹回り7メートル、枝張り20メートルと県下一の巨木としても知られる。

 4日午後に満開が宣言され、5日は朝から途絶えることなく人波が続いた。

 同市落合振興局は「上部に空いた感じのあった昨年より相当回復した」と咲き具合に太鼓判を押す。隣で咲く「2代目 醍醐桜」(樹齢42年)とともに写真愛好家らが撮影していた。写生をしていた兵庫県赤穂市の小原範子さん(63)は「今春は3回目の訪問。地域に守られて千年間を『生き抜いてきた』ことを作品に表現したい」と熱心に絵筆を走らせていた。

 周辺では15日ごろまで、漬物や手作りコンニャクなど農産品、そば、おでんなどを販売。約2キロ北の「岩井畝の大桜」(同約800年)もほぼ満開という。問い合わせは同振興局(電)0867・52・2111。

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みんなのふるさと 後醍醐天皇ゆかりの巨大「一本桜」満開

全国各地の「伝えたい」、「遺(のこ)したい」、「広めたい」ものを紹介する「みんなのふるさと」。
全国各地から桜満開の報が届く中、今週から毎週火曜日は、桜中継をお伝えします。
「桜シリーズ」栄えある第1回は、岡山県北部の真庭市から、樹齢1000年の一本桜、醍醐(だいご)桜です。
シーズン中は、およそ5万人の観光客が訪れるといわれています。
この醍醐桜、今、新たな歴史を刻むプロジェクトが進められています。
1000年の歴史と、新たな取り組み、多くの人々を魅了する醍醐桜をお伝えします。


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千の春になって 真庭・醍醐桜

 推定樹齢1000年という真庭市別所の醍醐桜(県天然記念物)が満開になり、家族連れや写真撮影のアマチュアカメラマンらでにぎわっている。日没後は午後9時までライトアップされ、夜空に浮かび上がっている。

 樹種はアズマヒガンで、根元の周囲9.2メートル、高さ18メートル。県内一の桜の巨木とされ、1332年、後

醍醐天皇が隠岐に流される途中に立ち寄り、この桜をめでたとされる。

 好天に恵まれた5日も多くの人が訪れ、青空をバックに咲き誇る姿にレンズを向けていた。鳥取県米子市の会社員中村豊彦さん(60)は「満開を予想して、事前に休みを取っていた。これまでに何度も目にしているが、スケールが大きくていい」と見入っていた。

 地元住民らでつくるNPO法人・醍醐桜未来プロジェクトによると、10日頃まで楽しめるといい、市は落合観光テレホンサービス(0867・52・1503)で状況を伝えている。

 一方、同じアズマヒガンで、醍醐桜の西約2キロの真庭市岩井畝にある「岩井畝の大桜」(推定樹齢800年)は、10日頃が満開といい、午後6~10時にライトアップされている。問い合わせは市勝山振興局地域振興課(0867・44・2607)。


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